PCの画面を長時間見ているとなんだか疲れてくる。そんなことは有りませんか?
もしかしたらそれは、モニターに原因があるかもしれません。モニターから出る明かりで目が疲れてしまうのもありますが、ドットが荒いギザギザの文字を見ていても疲れてくるんです。
モニターはドットの集まりで構成されている
フルHD(1920×1080ピクセル)と呼ばれるサイズでもスマートフォンのような小さいサイズの画面で見ていて気にならなくても、PCモニターなどの大きな画面で見ると粗く見えてしまうことがあります。
これは、小さい面積と大きい面積に同じ数のドットを置くと大きい方がどうしてもドットが大きくなってしまいます。画粗密度の違いから粗く見えてしまうんです。
画素密度の違いはppi(pxel per inch)という、1インチの中にいくつピクセルがあるかの単位で表されます。この数値が高ければ高いほど密度が高く綺麗に表示されます。
スマートフォンなどの小さな画面とパソコンなどの大きな画面では同じピクセル数でも大きさが異なります。例えば、5インチのスマートフォンのフルHD解像度は441ppi(画素ピッチ0.058mm)です。これが24インチのPCモニターになると解像度は92ppi(画素ピッチ0.277mm)になってしまいます。見ているドットの大きさが違うのが、粗く見えてしまう原因です。
画面が粗いと目の疲れなど健康への被害も有ったりと悪いことが起こってしまうかもしれません。
印刷物の解像度は一般的には300〜350dpiと言われています。モニターでこのくらいの画粗密度があれば印刷物と遜色なく映すことができます。
モニターで使うppiという単位と、印刷物で使うdpiという単位は厳密には違いますが、同じ様なものとしてとらえてください。
自分のモニターは何ppiなのか
実際に自分が使っているモニターの画素密度を教えてくれるWEBサイト「testpage.jp」を使えば簡単に知ることができます。画面のサイズと解像度を入力するだけで、画素密度(ppi)、画素ピッチなどを知ることができます。これでppiを調べてモニター選びの参考にするのもいいかもしれませんね。
試しに24インチのフルHDモニターではどの位のppiかというと
92ppiとなりました。これでは粗いので文字がギザギザに見えてしまいますね。そうは言いつつもフルHDでドットが気にならない印刷物並の解像度を目指すと7.33インチと言う結果になってしまいます。これを紙で例えると「A6サイズ」という非常に小さいサイズになってしまいます。
これではスマホやタブレットくらいの大きさなのでPC作業では向いていません。ちなみに8K(7628×4320) でも300ppiにするには29.4インチ以上のモニターです。4K(3840×2126)なら14.7インチのノートパソコン並にしかなりません。
視聴距離をとってRetinaにできる
そもそも所有しているモニターの解像度はどうしようもできないですよね。
それなら距離をとってドットを気にならなくすればいいのです。
人間の目は離れてみれば細かいところまでは気がつきません、駅などにある該当広告を近づいて見てみたらドットだったと言うことはありませんでしたか。街頭ビジョンもかなり粗いドットで表示しています。
例えば、離れてみることが前提のバスのラッピング広告なんかは80dpiといわれています。
一定の距離をあければドットが気にならなくなり、ドットが気にならないのならそれはもうRetina解像度であると言ってもいいでしょう。
お持ちのモニターがどれくらい離れてみればRetina解像度になるのかを教えてくれるWEBサイト「IS THIS RETINA?」があります。
横×縦のピクセルを入力して画面サイズを入力するとその画面がRetina解像度でみれる距離を教えてくれます。
例えば27インチフルHDモニターの場合は107cm離れて見るとドットが気にならなくなります。
まとめ
この二つのサイトを使って最適なモニター探しや現在使っているモニターをドットが気にならない距離でみれる状態を知っておけば快適に作業ができると思います。
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