Bang&Olfsen(バングアンドオルフセン)というブランドを存知でしょうか?
デンマークに本拠地を置く欧州ではイヤホンやヘッドホンで有名です。
Bang&Olfsenというメーカーは妥協のない音質とあわせて、そのプロダクトデザインでも抜け目なく、しっかりとデザインされています。まさに音を楽しむことを全力で表現しているようなブランドです。
以前、バングアンドオルフセンのヘッドホンBeoplayH7についてもレビューしています。
今回はそのBang&Olfsenの中でも特に人気のある完全ワイヤレスイヤホンの「Beoplay E8」についてレビューしていきます。
完全ワイヤレスイヤホン B&O Beoplay E8 【レビュー】
いまBeoplay E8シリーズでは第三世代のBeoplay E8 3rdという製品が最近でましたが、私が使っている時代の流れで性能はもちろん進化しています。ですが、第一世代でも音質に抜かりがありません。音質以外の変化はありますが音に限って言うのならば、どの世代の製品を購入しても不満はないです。
各世代についての詳細と変更された点
Beoplay E8には世代があります。各世代、マイナーチェンジにとどまったり大きく変わったりしていたりしますので簡単にまとめてみました。
Beoplay E8
第一世代。2017年11月22日発売。
バングアンドオルフセン初の完全ワイヤレスイヤホンです。連続4時間の視聴が可能で、ケースは最大2回までイヤホンを充電できます。両側のイヤホンを25cm以上離すと、左側のイヤホンの接続が自動で切れる仕組みを搭載しています。
ピンクは限定カラーです。
Beoplay E8 2.0
第二世代。2019年2月28日発売。
初代からの変更点
- ケースのデザイン変更、中の部分が金属製になり高級感がより増している。
- ケースの充電端子がUSBmicroB端子からUSBtypeC端子に変更。
- ケースがワイヤレス充電に対応。
- 新色の追加。
という感じです。
イヤホンについてはスペック上の変更はないため同じ物が使われていると思われます(もしかしたら内部処理が変更されているかもしれないです)。
主に充電周りが改善されたマイナーチェンジモデルと思って差し支えないです。
Beoplay E8 3rd
第三世代。2020年2月27日発売。
初代から第二世代に進化たときとは違って、完全に上位互換の新製品として出ています。音質についても上記二つの機種でも不満はないのですが、更にブラッシュアップされています。バッテリーの持ちも本体のみ連続8時間駆動になるなど、かなり改善されています。
Beoplay E8の使い方
開封後、最初に箱からケースとイヤホンを出して10分間の充電します。これは製品を満充電で出荷してしまうと、消費者に届くまでにバッテリーがヘタってしまうため少しでもバッテリーをヘタらないようにするための配慮だと思われます。
付属品は
- イヤホン本体
- イヤホン充電ケース
- ケース用充電ケーブル
- イヤーピース5種類
- 説明書
という簡素な構成です。
付属のイヤーピースが4種類のサイズ+コンプライMサイズから選べます。
そして、このひときわ黒くて目立っているイヤーピースこそ「コンプライ」というすごく評価の高いイヤーピースなんです。
これが標準で付属してくるイヤホンなんて、そうそうないのではないでしょうか。このイヤーピース、別に買うと1000円は超えてしまう高級イヤーピースなんです。これが付いてくるなんてありがたいです。このコンプライというイヤーピースは低反発素材を使っていて耳に完全にフィットすることが特徴です。遮音性が異常に高いので音楽に没頭したい方はこれがいいと思います。本当に耳栓のように聞こえなくなるので外で使う際は周りに気を付けてください。
ペアリング
ペアリングは左右のイヤホンのロゴマークの部分がタッチパネルになっているので、両方のイヤホンのロゴ部分を数秒間タッチします。するとランプ部分が青に点滅してペアリングしたい機器に表示されます。ペアリングしたい機器から製品をタップしてペアリング完了です。ペアリングすればすぐに使うことが可能です。
装着感について
カナル型のイヤホンに慣れている人であれば気にするようなことはないです。見た目よりもしっかりと耳にフィットするので、動いていてイヤホンが落ちる様なことはありません。
音質はフラット傾向、籠もらずしっとりなB&Oらしい音
高級な部類に入るイヤホンなので、気になるのがその音質です。
ここを妥協されては元も子もありません。
音質は繊細でフラットな感じの音がでています。音の解像感も十分高いです。他のイヤホンより音場が広く感じられ音がどこで鳴っているのかを聞き分けやすくなっています。安いイヤホンだと音が団子状の固まりになって聞こえてくることがありますが、Beoplay E8はそれぞれの音がどこで鳴っているのかがわかるくらい繊細に聞こえます。かといって聴き疲れするような刺さる高音ではなく、籠もらない程度に絶妙にチューニングしてあります。しっとりとした艶のある音づくりでバングアンドオルフセンらしい味付けをしている印象を感じました。
質感について
欧州ブランドらしい高級感がでていてとても好みです。そして、このケースの革。本革なんです。革に塗装している様なので使っている内に少しずつ塗装がはげてきますので注意してください。
充電について
充電時間は約2時間、そしてイヤホン本体のみで約4時間の連続再生が可能です。付属の充電ケースは本体2回分の充電ができるので最大で12時間持ち運ぶことができます。
ケースにはmicroBのUSBケーブルで充電します。充電中は横のランプが点滅します。ランプは二つ付いており、ひとつでイヤホン一回分の充電ができます。
イヤホンはケースに入れると充電が始まります。左右のイヤホンの間に充電ランプがあり充電中は点滅します。充電完了で消灯します。
ケースとイヤホンを同時に充電しているときは充電完了時に緑色に転倒します。
イヤホン本体のタッチ動作でできること
本体ロゴ部分はタッチセンサーになっていて触れることで操作ができます。
操作 | 左 | 右 |
再生/一時停止 | 1回タップ | |
次の曲 | 2回タップ (音楽再生中) | |
前の曲 | 2回タップ (音楽再生中) | |
ボリューム | 音量ダウン 長押し (音楽再生中) | 音量アップ 長押し (音楽再生中) |
外音取込 | 1回タップ | |
Siriなどの起動 | 3回タップ | |
着信 | どちらか1回タップ | どちらか1回タップ |
拒否 | どちらか5秒間長押し | どちらか5秒間長押し |
切断 | どちらか2回タップ | どちらか2回タップ |
B&Oアプリで更に使いやすく
バングアンドオルフセンにはイヤホン・ヘッドホン専用のアプリがあります。このアプリを使って製品をアップデートしたり、イコライザーをいじって好み音に作り込んで使うことができます。
外音取り込み機能が便利
カナル型イヤホン、特にコンプライなどの遮音性の高いイヤーピースを使っていると周囲の音がほとんど聞こえなくなってしまいます。そんなときに外音取り込み機能を使えば周囲の音が聞き取りやすくなるので便利です。
※どこから音がしたのかという音の方向まではわからないので過信はしないでくださいね。
初代beoplay E8の良くないところ
たまに左側の接続が一瞬切れる
まだまだ過渡期に出た製品なので、左側のイヤホンがたまに途切れることがあります。例えば、お店や図書館の入り口にあるセンサーの付いたゲートをくぐると、左のイヤホンだけ一瞬ですが途切れてしまうことがあります。もしこれが気にならなければ買いです。気になるなら控えた方がいいかも。途切れない製品もたくさんあるので、最新版では直っているかもしれません。
価格が高い
一万円以下で変える製品がたくさん出てきているなかで、三万円台のイヤホンを選ぶと言うことに躊躇してしまうかもしれません。ですが、視聴するだけでもいいので一度試してみてほしいです。製品の質感以外だけでなく音質も良いことがわかります。
まとめ
ワイヤレスイヤホンもだいぶ進化してきていて、音ゲーなどのシビアな使い方をしなければ遅延も気にすることなく快適に使うことができます。
もし完全ワイヤレスイヤホンを使っていない方がいたら、ぜひ一度試してほしいです。
使っている方も今のワイヤレスイヤホンは音質の向上がめざましいので、買い換えることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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