格安と言っても、目安は10万円。
それよりも安くしたければ、何かを犠牲にすることで安くできます。
安くて高性能なPCがほしい。
誰でも考えますよね?
もちろん私も考えます。ですが、あまりケチってしまうとあとで後悔します。なので最低限このくらいは覚悟してね。ということで10万円と言う数字を目安にしてください。
もっと安く組むことも可能ですが、大好きな絵を楽しく快適に描きたいということが目的ではありませんか?
この記事では
- 絵描きに必要なPCってどんなのがいいのかな。
- できるだけ安く、でも最低限快適に使えるPC。
がわかるように書いています。
安さに気を取られて最低限の「快適に絵を描きたい」という気持ちを忘れないようにしましょう。
ある程度PCに詳しいかた向けです。(CPUのコア数やGPUの性能など少しわかるよってくらいの知識で大丈夫です。)
クリエイター向け自作PC【イラストレーター(絵描き)編】
絵描き(イラストレーター)はとにかくクロックの高いCPUを
イラストレーターが使うソフトと言えば、クリスタやPhotoshopといったドロー系ソフトといわれるアプリですよね。
これらのアプリはほとんどの場合、シングルスレッドで動作します。Photoshopなど、マルチコアに対応しているアプリがあります。ですが、たとえばPhotoshopの場合、4コア以上からほとんど性能差がなくなり、6コア以上で性能が頭打ちになります。なので、必要以上にコア数を求めなくていいんです。
なので、CPUの性能はシングル性能を中心に考える必要があります。基本的に4コア以上なら問題ありません。
それを踏まえて、ここで候補に挙がるのが、
インテルなら
価格がこなれてきた第9世代の
- core i3 9100(4コア4スレッド・3.6 GHz~4.2 GHz)
- core i5 9600K(6コア6スレッド・3.7 GHz~4.6 GHz)
もしくは最新第10世代の
- core i3 10100(4コア8スレッド・3.6 GHz~4.3 GHz)がおすすめです。
AMDなら
- Ryzen 3 3300X(4コア8スレッド・3.8 GHz~4.3 GHz)
- Ryzen 5 3600(6コア12スレッド・3.6 GHz~4.2 GHz)
がお手頃でおすすめです。
イラスト用途ならコア数が抑えられていて、クロックが高いものがコストパフォーマンスの上で良いです。
もっと高い値段を出して、よりコア数が多いものを選んだとしてもクッロクが低ければ当然お絵描きしているときの性能が落ちますので気をつけてくださいね。
これでも配信にも耐えられますが、もっとコア数を増やしたい!と思ったらクロックが低いモデルでないかを注意して選んでください。
CPUファン
CPUファンは付属のものでも構いません。熱がたくさん出るハイエンドCPUではないので、あまり気にしなくていいです。ですが付属のファンから交換すると音が静かになる場合が多いです。
定番の虎徹 Mark II
もしくはCRYORIG H7 V2
メモリ(RAM)
メモリは16GBあれば問題ありません。配信にも耐えられる容量なのでこれくらいで十分です。特にこだわることもないですが、DDR4という規格だけは間違えないように注意しましょう。
マザーボード
これはCPUのソケットの規格に合わせて選びます。
インテル第9世代ならLGA1151v2という規格。(9000番台のCPU)
第10世代ならLGA1200という規格。(10000番台のCPU)
AMDならSocketAM4という規格。
マザーボード自体の大きさの規格もあってATX、Micro-ATX、mini-ITXがあり、おすすめはコンパクトで拡張性もそこそこ、低価格なMicro-ATXです。お手頃で、拡張性の高いものをおすすめしています。
GPUはあまりこだわらなくてOK
グラフィックボードは絵描きにとっては必要ない事が多いです。
ただし、RyzenやIntelのF付きモデルは内蔵GPUがないので必ず購入する必要があります。
エントリーモデルのRX5500やGTX1650など2万円以下のモデルで事足ります。もっと安いモデルもありますしさらに節約したい場合はインテルグラフィックス内蔵のものでいいです。あとで付けられますしね。
ストレージ(SSD、HDD)
ストレージは2つあった方が良いです。一つはOS用、もう一つはバックアップやイラストなどの制作データを保存する用です。
ストレージを分ける理由は、パソコンに不具合が出てリセットしなければならなくなったときや、壊れてしまった場合のデータの救出が非常に簡単なためです。
必ずではないですがなるべく2つに分けましょう。
メインは絶対にSSD
パソコンのOSを入れるストレージは絶対にSSDにしてください。500GB以上あれば問題ないです。おすすめはWestern DigitalまたはサンディスクのSSD。品質もよく、これが無難です。どちらを選んでも中身は全く同じものです。
コスパと性能を重視するならM.2タイプのADATAの8200Proがおすすめです。
同じ値段でこの製品に勝てるスペックのSSDはありません。
サブはHDDでも良い(けれどなるべくSSDにした方が快適)
イラストのデータはそこまで大きくはないので1TBもあれば十分です。
コスパで言ったら保存用のストレージにはHDDを選んでも良いかもしれません。
おすすめはWestern Digitalの4TBのHDDです。
8500円前後で買えるCMRという方式のHDDです。詳しく知らなくても問題ないですが、今のHDDはデータに重ねてデータを記録する瓦記録方式のSMRというものが主流になってきていて、ほとんどの製品がCMRです。ですがSMRには不具合など良い噂を聞かないのでコスパのよい、従来通りの記録方式であるCMRの製品が無難です。
電源
電源は特に拘りがなければ600Wほどで足ります。ハイエンドのグラフィックボードは電力をたくさん使うのでGPUの推奨電源を確認して決めてください。
電源には80PLUSという電力効率を表す規格がありますが、ブロンズでもゴールドでも対して変わらない(実際は数%違う)のであまり気にしなくて良いで必要に応じてプラグを差すセミプラグイン式かフルプラグイン式の電源が配線しやすくスッキリしていてお勧めです。
ケース
ケースは本当に好みで選んでかまいません。安いものからおしゃれなモノまでたくさんありますが、買う前にひとつだけ、後悔しないように言っておきたいことがあります。
フルタワーと呼ばれるケースは縦横50cmもあります。そして重いです。
届いてみたら大きすぎて、部屋に置けないなんて事にならないように注意しましょう。本当にびっくりしますよ。
お勧めはこちらです。
OS
OSは選びようがありません。
Windows10のHOME版かPro版がありますが、HOME版で十分です。
でも組むの面倒くさいじゃん
だんだん面倒になってきた方もいると思います。それなら今読んだ知識でBTOメーカーに注文しましょう。このくらいのスペックのPCなら、値段も大して変わらないです。
変わらない理由としてはOS代がBTOメーカーの場合、OEM版というメーカーだけが使える安いライセンスで販売しているためです。
まとめ
今回、お勧めしたもので組むだけで9万円~11万円くらいになります。仕事で使うにも十分なスペックです。余ったPCの予算で液タブやペンタブ、モニターをワンランク良いものにした方がいいです。
快適なPCを使って、たくさんのイラストを描いてくださいね。
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