BRAUNと言えば髭を剃るシェーバーで知っている人も多いと思いますが、デザインを勉強してきた人ならバウハウスと並び学んできたことでしょう。
iPhone,iPod,iMac,MacPro,などApple社のデザインをはじめ、多くの工業製品のデザインに長年にわたって多大な影響を与え続けたドイツのブラウン社(BRAUN.inc)が2021年に創業100周年を迎えました。
BRAUN社100周年限定カラーの目覚まし時計が可愛い
100周年記念で2モデルの目覚まし時計に限定カラー「グレー」が追加されました。
追加されたのはデジタルモデルの「BC09」とアナログモデルの「BC12」の2モデルです。
BRAUNは以前にもコラボでグレーモデルを出したことがああります。しかし、今回のモデルよりも黒に近いグレーという感じで質実剛健な印象を持っていましたが、今回の100周年記念限定カラーは明るめのグレーになっているためにどんな部屋に置いても違和感なく馴染んでくれます。
100周年限定カラーモデルのアナログ時計「BC12G 100th Anniversary」のレビューをします。
100周年限定カラーモデル「BC12G」レビュー
外装は質素
外装はこんな感じです。限定のパッケージになっていますが、ものすごく質素です。
付属品
付属品は説明書のみで電池は付属していません。
なので別途単4電池をひとつ用意しないとすぐに使うことができないので気をつけてください。
質感は最高
ぱっと見ればどこにでもあるような目覚まし時計なのですが、使えばわかる細部のこだわりがすごいです。
たとえば、外装はプラスチックでできていますが、光沢がなくマット加工されています。そのため、プラスチック製品によくあるつるつるとした引っかかりがなく滑らかな触り心地です。手垢が付きにくいというメリットもありますね。
秒針はとても静か
1秒ごとに時を刻むステップ秒針なのですが、ステップ秒針特有のあのカチッカチッという音がとても静かです。普段の生活で気づくことはまずありません。
完全に無音ではないので、部屋の窓を閉めて空調を切れば聞こえますが、これくらいの静かな空間でやっと聞こえます。
就寝時は大体の人はエアコンをつけるか窓を開けたりすると思います。非常に小さな音なので寝るときの邪魔をしません。
アラームは緑色で統一
アラーム関連は緑色で統一されています。
アラーム時刻は後ろの緑のダイヤルを回して合わせます。合わせるアラーム針も全体は背景と同系色のグレーなのですが、先端のみ緑色になっているので普段は目立ちません。
アラームをオンにするには上のボタンを押します。オンの時に引き出されたボタンの側面も緑色になっていてアラームがセットされていることがひとめで確認できます。
底面は実はボタンです
底面には滑り止めが付いていますが、なんとこれはボタンになっています。
時計自体を床に押し込むようにするとボタンが押される仕組みになっていてライトが点灯します。ライトは約5秒間点灯して、フェードアウトするようになめらかに消灯します。
100周年モデルはデザイン優先で機能性には劣る?
100周年記念モデル特有の部分といえば「色」しかないです。
元々の製品が色を含めて完成されたデザインなので、色を変えるだけでも製品の使いやすさが変化してしまうのはシンプルだからこそ目立ってしまいますね。同じ形でも色が違えば全く別の製品になってしまいます。
アナログ時計のBC12Gは、明るいグレーに白い文字盤という低いコントラストで視認性が悪いです。それは買う前からわかっていたことなので気にしていません。寧ろこれを欲していました。
私が探していた時計が、視認性を少し弱めて意識しないと目に入らない時計だったからです。
そして、できればグレーがいいなと思っていたところにBURAUNの目覚まし時計の2021年のみグレーという限定カラーが追加ということを知って購入しました。
デジタルモデルは元々不評だった?
BC09というデジタル表示の目覚まし時計は元々、反転させた液晶を使っていて黒地に白い文字で時間を表示するという一見スタイリッシュな時計です。
お洒落な感じがしますが、実はこの反転した液晶は視認性が悪く、他の反転液晶を使用した製品でも時計として見たときの評判はよくありません。夜の暗いベッドサイドに置いておく目覚まし時計としては実用製に乏しいところが残念です。
お洒落ではある!けれど残念!機能的ではありません。
実用性を重視する方は衝動買いせずに、一度ひと息ついて考えた方がいいです。
視認性が悪い意外は製品の野暮ったさもなく洗練されていて非常にお洒落な目覚まし時計です。
まとめ
シンプルなデザインの目覚まし時計はありそうでなかなかないんです。こだわる方には、どれも野暮ったく見えてしまいがちです。
世の中にはたくさんの目覚まし時計があります。けれどほとんどの場合、見た目の印象を変える装飾のデザインと、機能をとりあえず入れ込んだデザインがよく見られます。ここから無駄な部分をそぎ落として機能を最適化している製品がほとんどありません。
その点で、BURAUN社の目覚まし時計は基本に忠実にデザインされていて。目覚まし時計というものを構成する必要な機能のみで作られたすばらしい製品です。
だからこそ変わらないデザイン(完成されているから)で多くの人に親しまれているのでしょうね。
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